Page 13 - SmartMachinery
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サプライチェーンの協力
二
による開発成果の実用化
台湾は世界第 7 位の工作機械生産国、第 5 位の輸出国であり、産業
クラスタとサプライヤーチェーンが十分に整っています。具体的には工作
機械、ロボットアーム / ロボット、スマート工場、インダストリー IoT 等
の分野においてすでに関連設備またはシステムを備えています。このた
め、台湾の機械産業における優位性は、工作機械業者による「マスク国
家隊」の迅速な立ち上げへの対応にも表れており、新型コロナウイルス
(COVID-19)の感染状況を効果的に抑制しています。また、台湾機械産業
のネットワーク分業は緻密でフレキシブルに顧客の需要に応じることがで
き、前述の産業がベースとなって外資系企業が台湾で開発又は生産拠点を
設立し、迅速に開発成果を商品化するうえで有利となっています。
三 持続成長を続けるスマートマシン市場
インダストリー 4.0 がすでに世界的な潮流となり、更に米中貿易戦
争によってメーカーは生産能力の配置の新たな調整が迫られ、本来少数生
産拠点に集中していたサプライチェーンは、ローカル化、分散化が見られ
るようになってきています。この傾向は、各地の製造業の垂直統合とオー
トメーション化を推進し、ロボット等のスマートマシンの需要を推進する
と予測されます。更に、COVID-19 コロナウイルスの感染拡大によって、
衛生、医療分野等におけるサービス型ロボットの需要も増加してきていま
す。将来的には、関連する外資系企業が台湾への投資を通じて、台湾のス
マート機械産業のビジネスチャンスの発展に参加し、地域 / グローバル市
場を獲得することができます。
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