Page 15 - CircularEconomy
P. 15

外資系企業の成功事例



                       国際ブランド企業と台湾企業による循
                 一
                       環型経済バリューチェーンの共同構築

                     IKEA やデカトロン(Decathlon)等のグローバルな企業は、
                台湾のサプライヤーと協力して、ブランドのグリーンバリューを
                強調する循環型経済バリューチェーンシステムを確立していま
                す。たとえば、IKEA では、2030 年までに CO2 排出量を 2016 年の
                80% 削減し、全製品で持続可能な原料または再生原料を使用する
                としています。また、デカトロンでは 2026 年までに製品単位あた
                りの CO2 排出量を 2016 年を基準に 40% 削減するとしています。

                     世界企業のデル・コンピュータは、2014 年から台湾の戦略
                パートナーと共同でグリーンサプライチェーンの構築に取り組
                み、IT 産業界で初めて循環型の新しい連携モデルを打ち立て、環
                境負荷の大幅な低減に成功しました。緯創公司とデルは、「クロー
                ズド・ループ・リサイクルによるプラスチック電子廃棄物の循環
                ソリューション」を共同開発し、現在までに 2,150 万ポンドの再
                生プラスチックを 125 以上の製品ライン(パソコン、ディスプレ
                イ、サーバー)に使用してきました。バージン原料を使用した場
                合と比べて CO2 排出量を 11% 削減しました。このほか、緯創公
                司、光洋応用材料科技、健鼎科技の 3 社がデルと共同で 2017 年に
                コンピューターのマザーボードのゴールドをリサイクルおよび再
                利用し、クローズド・ループ・リサイクルの導入に成功しました。







                                                                            13
   10   11   12   13   14   15   16   17   18   19