Page 10 - AsiaSiliconValley
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ビジネスチャンスの創出
台湾の強み産業と結合し、
一
IoT 産業の核心を掌握
台湾の半導体サプライチェーンは完成しており、研究開発エンジニ
アリングとデザインの人材が豊富であり、アジアの新興国市場に近い距離
にあります。情報通信産業のシステム応用 / 組み立て業者は製造能力にお
いて国際的なブランドによって認められているだけではなく、従来の 3C
(パソコン、通信、家電機器)分野を超えて、IoT 垂直型応用とシステム統
合ソリューションを大規模に展開しています。外資系企業は台湾への投資
を通じて、台湾の半導体産業、情報通信産業との協力を深め、ハイエンド
の部品 / ソフトウェア設計および開発技術を導入し、強力なモジュール、
サブシステム、および応用ソリューションパートナーを見つけ、垂直型応
用市場を狙いに、共同で IoT の応用イノベーションを開発します。
人工知能と IoT 産業の発展を推進するために、台湾政府は 2018 年
から 2021 年までにかけて「チップ設計及び半導体テクノロジーの開発と
応用計画」を推進しています。当計画は IoT を主軸としており、産官学
各界の能力を結合して、IoT に必要なチップサービス、半導体技術、サブ
システム、実験実証ハブの発展、そして関連エンジニア人材の育成に注
力し、量産に向けた「IoT プロトタイプ」を実現して、台湾 IoT の万全な
産業エコシステムを構築していきます。当計画の下で、工業技術研究院
(Industrial Technology Research Institute, ITRI)は「IoT チップ化統合サー
ビスセンター」(IoT Integrated Service Center, IisC)を設立し、IoT ソフト
ウェアとハードウエア設計、製造、検証のワンストップサービスを提供し
ており、すでに数十件の技術サービスを多数のメーカーに提供した実績が
あります。IisC がサービスを提供した例として、国内スマートウォッチ開
発業者である華碼數位科技社(JCIPLUS TECHNOLOGY CORP)の「検証演
算」、付加価値を与えて「AI スマートコーチ」を開発への協力、モバイル
ネットワーク設備テスト機器代理店である翔宇科技(Eagletek Corp.)の
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