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産業発展の概況
一 生産高規模
機械産業は重要な基盤産業であり、機械産業は台湾産業の高度化を
舞台裏で支える役割を長期にわたって担っています。近年、機械業界はス
マート化及びデジタル化によるデータ付加価値サービスの台頭により恩恵
を受けており、業界の発展は大いに期待されています。2017 年には、機
械産業が半導体とパネル産業に続いて台湾で 3 番目に生産高の高い産業と
なっています。各種機械製品の中でも、工作機械、ハイテク(半導体)生
産設備、産業用ロボット及びオートメーション重要部品等は、台湾の機械
産業において生産高が比較的規模の大きい項目となっています。
2018 年、台湾の機械産業全体の生産高は、1.18 兆台湾元規模に達
しましたが、2019 年に米中貿易摩擦の激化と産業機械の需要量の大幅減
少の影響を受けて、生産高は 2018 年に比べて 6.8% 縮小し、1.1 兆台湾元
(図 1)にまで下降しています。
また、台湾機械工業同業公会から公布された統計データーによる
と、2019 年台湾の機械設備の輸出額は 8,601 億台湾元で 2018 年に比べて
5.7% 縮小しています。2019 年世界の工作機械の主な輸出国は、ドイツ、
日本、中国大陸、イタリア、台湾、アメリカ、韓国等となっており、合計
輸出額は約 330 億米ドル、世界の輸出の 7 割以上を占めています。 1
1 台湾機械工業同業公会、http://www.tami.org.tw/statistics/2019_global_mt.pdf 。
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