Page 6 - CircularEconomy
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産業発展の概況




                 一      生産高規模

                     資源リサイクル関連の作業における台湾の成果は、世界で
                 トップの成果を挙げています。多くのヨーロッパ諸国と同様に、
                 人口密度が高く資源が乏しい台湾では、この 20 年来、環境保護
                 に非常に力を入れてきました。2019 年の産業廃棄物のリサイク
                 ル率は 80% と高く、リサイクル産業の生産額は 734 億元であ
                 り、また、産業共生の面でも数多くの成功事例があります。

                     台湾では 2009 年から産業パークのエネルギー資源共有化を
                 進め、生態型または循環型産業パークの形成で顕著な成果を上げ
                 ています。現在、高雄臨海工業団地は台湾で最も成功した産業共
                 生事例です。

                     1993 年より「中国鋼鉄公司」を中心として区内のエネルギ
                 ー共有化を進めています。中国鋼鉄公司ではコージェネレーショ
                 ンと廃熱回収によって水蒸気を生成しています。また、14 社の
                 企業と協力して、水蒸気、酸素、窒素ガス、アルゴンガスといっ
                 た副産物の資源循環網を構築し、エネルギーや水の利用効率を向
                 上させてきました。これらは自家使用のほか近隣の石油化学工
                 場、化学工場、川下の鉄鋼関連工場などに供給されるなど、エネ
                 ルギー資源の共有化に多くの成果を上げました。共有化したエネ
                 ルギー資源の量は年間 200 万トン、節約した燃料は 12.2 万キロ
                 リットル、CO2 削減量は 37.8 万トンにのぼっています。









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