アジア太平洋の中心ハブに位置する台湾は、先天的な地理的位置の優位性、完全なインフラストラクチャ、充実した産業基礎と豊富な人材資源等のメリットを備えているほか、政府が有利な投資環境の形成に取り組み、健全な投資奨励措置を提供しています。これによって、企業の運営に具体的な経済効果を生み出して、その競争力の向上を期待することができます。
投資奨励措置について、台湾では「税制」と「税制以外」の優遇措置を提供しています。税制優遇措置の部分は、主に、2010年に公布され、2019年に改正が完了した「産業創新条例」に基づいています。これは、研究開発投資の控除、技術の対価としての株式取得、従業員報酬低価課税を含んでいます。なお、企業が未分配の利益を実質的に投資した場合、未分配利益控除項目に列記することで、5%の営業税徴収の免除が可能等の措置が含まれ、台湾で投資を行う多国籍企業にも適用できます。次に、スマートマシンと5G関連設備に投資する業者は、投資控除の優遇措置を受けることができます。税制以外の奨励措置については、技術研究開発関連経費助成の提供を主とし、外国人投資家と台湾企業が将来を見据えた技術に共同で投資することを支援します。
Update: 2020.07.08