2012-01-30
経済部礦務局(鉱務局)が専門機関に委託実施した「花蓮鉱業産業の発展の東部地域経済に対する影響研究」の調査結果が以下のようにまとまりました。 (一)就業機会について。鉱業およびその他関連産業の就業者数は19,377人に上り、花蓮県民に相当数の就業機会を提供している。(二)税収について。花蓮県内の鉱業権所有者は、鉱業法の規定に基づき鉱産物に対するロイヤルティを納めなければならないほか、花蓮県政府の定める「花蓮縣礦石開採特別税自治條例(花蓮県鉱石採掘特別税自治条例)」に基づき鉱石採掘特別税も納付する必要がある。2010年を例にとると、花蓮県政府がこの年徴収した鉱石採掘特別税額は8,564万元で、花蓮県政府の財政を潤し、地元の社会福祉や公共建設を推進する上で大きく貢献した。(三)両岸間の観光が解禁されて以来、花蓮地域にも多くの中国人観光客が訪れるようになっており、手の込んだ優美な石の彫刻品が高級土産物として大いに喜ばれている。土産物店は再び活況を呈し、地元の経済発展にも良好な刺激となっている。 以上から、鉱業およびその関連産業は花蓮県産業構造において重要な役割を果たしていることが充分にわかります。
この分析結果は、鉱業の持続的発展を花蓮県の施政目標である観光業発展ともども促進するために、花蓮の鉱業と観光業の開発を効果的に結びつけることが可能であると主張しています。具体的には以下のような方策が考えられます。(一)大理石鉱を主に生産している亜洲水泥公司(アジアセメント)の新城山鉱山(花蓮工場)を太魯閣国家公園(タロコ国家公園)発展計画に組み入れ、鉱山生態園区(鳳凰林グリーントンネルとレジャー公園)、生態蝶園、大型の蝶飼育ルーム、セメント鉱山(立坑MRTシステム体験、大理石採掘体験など)、植生緑化技術を通じて観光化を図る。アジアセメントの新城山鉱山は環境保護を重視するオーストラリア政府により世界でも唯一つの大理石鉱山として世界の鉱山を紹介する出版物に掲載されており、新城山鉱山の知名度が上がっていると同時に台湾全体の国際的イメージ工場にも大いに貢献している。(二)閃玉鉱(「閃玉」はネフライトのことで、「台湾玉」とも呼ばれる)を主に生産している理新礦業公司豊田鉱山を豊田社区(コミュニティ)発展計画に組み入れ、台湾玉博物館、坑口展示館、生態環境館、玉装飾品DIY創作体験教室、露天掘り見学体験区などを通じて観光業と結びつける。(三)蛇紋石鉱の生産を主としている旭華石業公司瑞欣鉱山を瑞穂温泉区発展計画に組み入れ、鉱山区の観光化によりレジャーの場としての利用開発を行う。 以上、3カ所の鉱山はいずれも観光の方向に再開発すれば、県の観光業のさらなる振興、就業者数増加、失業率低減につなげることが可能であることが、今後の参考として県政府に報告されました。
経済部礦務局スポークスマン: 陳逸偵 副局長代理
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資料來源: 経済部礦務局