2024-07-17
行政院の鄭麗君副院長(副首相)は16日、行政院の玉山庁(玉山ホール)において、台湾を訪問中の自民党の鈴木馨祐(けいすけ)衆院議員及び中曽根康隆衆院議員と会談した。(行政院)
行政院の鄭麗君副院長(副首相)は16日、行政院の玉山庁(玉山ホール)において、台湾を訪問中の自民党の鈴木馨祐(けいすけ)衆院議員及び中曽根康隆衆院議員と会談した。外交部の田中光政務次長(=副大臣)、台湾日本関係協会の范振国秘書長らが同席した。鄭麗君副院長は鈴木議員らと産業イノベーションの推進について話し合ったほか、外交部の林佳龍部長が打ち出した「総合外交」という新たな外交政策を通じて、科学技術、経済・貿易、外交を戦略的に推進し、近い理念を持つ国々との経済・貿易、産業分野での連携を加速していく考えを示した。
鄭麗君副院長は、今後グローバル供給網(サプライチェーン)が再構築される過程で、「安全、信頼できる」ということが非常に重要になってくると指摘。また、台湾と日本の科学技術産業は重要なパートナーであるとして、その具体例として台湾積体電路製造(TSMC)が熊本第2工場の建設準備を進めていること挙げ、半導体、ネット・ゼロ関連技術、スマート医療、AI(人工知能)の応用などでも、台湾と日本がさらに連携が進められるよう期待を寄せた。
鄭麗君副院長は、行政院の卓栄泰院長(首相)がまもなく行政院経済発展委員会を招集し、各省庁の関係者や民間の専門家、顧問などからなる委員会を組織し、イノベーション主導型の経済成長、バランスの取れた発展、包括的な経済成長の3方面から台湾の次の段階の経済発展を推進していくことになると説明し、そのうちイノベーション主導型の経済成長について台湾と日本が連携していきたいと述べた。
鄭麗君副院長は台湾海峡の平和についても言及し、日本が長期にわたり台湾海峡の平和を重視していることに感謝した上で、台湾はインド太平洋地域の一員として、民主主義と平和の責任を負うことに尽力し、且つ自身の防衛能力を向上させ、引き続き現状維持に努めると同時に、世界の民主諸国とともに努力し、インド太平洋地域の平和と安定維持に取り組んでいきたいと述べた。
これに対して鈴木議員は、今回の訪台で頼清徳総統とも会見し、台湾を前進させるために政府がいかに大きな使命を抱えているか、そのために行政院(内閣)が果たす役割がいかに大きいかを理解したと述べた。
鈴木議員はまた、台湾と日本は共通の課題を多く抱えていると指摘。その具体例として、少子化という趨勢の下、経済発展を持続させ、中国市場に過度に依存するリスクを引き下げること、エネルギーや食糧確保、インフレへの強靭性を持つこと、外国人材の誘致、いかにしてイノベーションによって各種産業の付加価値を上げるか、などがあると述べた。そして、台湾や日本の若者はどちらもお金を払ってデジタルコンテンツを利用するため、ソフトウェアのイノベーション能力が非常に重要になるだろうと述べた。鈴木議員は、台湾と日本の産業が継続して発展することは、双方の国民にとって有利なことで、地域の経済の繁栄にも寄与するものだと述べた。
資料來源: 行政院
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