2024-07-09
頼清徳総統が8日総統府で、台湾の各分野が必要とする特定の外国籍専門人員が対象の「就業ゴールドカード」を4人に手渡した。この4枚で累計発行数は1万枚を超えた。左から福本佳成氏、リンダ・ジェン氏、頼総統、マーク・フィッシャー氏、盧東暉氏。(総統府サイトより)
頼清徳総統が8日総統府で、「就業金卡」(以下、「就業ゴールドカード」)を国外の優秀な人材4人に手渡した。「就業ゴールドカード」は台湾の各分野が必要とする特定の外国籍専門人員を対象に発行するもの。この4枚で累計発行数は1万枚を超えた。この日、「就業ゴールドカード」を受けたのは日本の楽天グループ・サイバーセキュリティディフェンス部の福本佳成ジェネラルマネージャー、Digital Self Labs LLCの創業者であるリンダ・ジェン(鄭雯文)氏、台湾・日本・韓国・フィリピン・香港のプロバスケットボールリーグ、東アジアスーパーリーグ(East Asia Super League, EASL)のマーク・フィッシャー(Mark Fischer)最高商務責任者(CCO)、台湾美光晶圓科技股份有限公司(台湾マイクロン)の盧東暉(Donghui Lu)董事長(=会長)。
頼総統は、2017年9月に行政院長(=首相)に任命されてから様々な業界の関係者を訪ねて提言を聞き、「積極的に外国の人材を呼び込み、世界に踏み出してこそ台湾の企業のグローバルな展開が可能になる」との考えに至ったとし、そのため「外国籍専門人材の誘致及び雇用に関する法律」(中国語では「外国専業人材延攬及雇用法」)を打ち出し、これに基づく「就業ゴールドカード」を誕生させて、就業、居留、「依親」(家族の呼び寄せ)、教育、医療、税の減免などの問題を一気に解決したと説明。また、1枚目の「就業ゴールドカード」を受け取った、動画投稿サイトYouTubeの創業者、スティーブ・チェン氏がこの日総統府で、1万枚目のカードの発行を見守ったことを紹介した。
頼総統は、この1万人の台湾に対する貢献に感謝。福本氏については、インターネット上での突発事件への対処で20年以上の経験を持ち、昨年は台湾の招きに応じてハッキング及び情報セキュリティに関するイベント「HITCON Carnival」にスピーカーとして参加、ネット犯罪の予防と撲滅に関する方法を共有してくれたと感謝した。
頼総統は今回の対象者を一人ひとり紹介、米国の暗号資産業界団体「クリプト・カウンシル・フォー・イノベーション(crypto council for innovation, CCI)」によるWeb3戦略の責任者であるリンダ・ジェン氏は人工知能(AI)、フィンテック、オープンデータなどの専門家で、今年は国立台湾大学と同政治大学の招きに応じて夏季プログラムの客員教授としてフィンテックに関する法律を教えることになっていると説明した。
マーク・フィッシャー氏は東アジアスーパーリーグの最高商務責任者。NBAで12年に及ぶ実績を持つ。過去にはNBAの台湾地区ゼネラルマネージャー、NBAアジアのスポンサーシップの責任者などを務めた。スポーツ産業に携わること20年あまりで、非常に豊富なキャリアを有している。
盧東暉氏は台湾美光晶圓科技の董事長で夫人は台湾出身。半導体に関する国際連携で20年以上の経験を持つ。頼総統は、今後の台湾における半導体産業とAIの発展にこれまで以上の貢献をしてくれるはずだと期待した。
資料來源: 総統府サイト
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