2023-03-08
行政院農業委員会(日本の農林水産省に相当)の陳駿季副主任委員(=副大臣)が7日、日本で開かれているアジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN」の会場(東京ビッグサイト)を訪れ、台湾産農水産物の輸出を主な業務とする台農発股份有限公司(Mitagri)の洪忠修董事長(=会長)と日本の株式会社サントラストの小山誠二社長による台湾の水産品調達に関する覚書の調印に立ち会った。サントラスト社は台湾産のハタ50トンを購入する予定。
陳副主任委員によると、台湾の昨年の水産品輸出額は約16.8億米ドル。日本向けはそのうち4.8億米ドル、28.6%を占めており、日本は台湾にとって最大の水産品輸出先になっている。陳副主任委員は日本の業者と消費者が長期にわたって台湾の高品質でおいしい水産品を支持してくれていることに感謝すると共に、今後台湾の農水産物をより多く日本に輸出して、台日間の農水産物貿易をいっそう深められることに期待した。
サントラスト社の主な事業は魚介類の加工販売、水産物の輸入仕入販売などで、鮮度と品質を非常に重視していることで知られる。一方、台農発公司は2016年12月に政府主導で設立された企業で、国によるブランディングとマーケティングで生産者と企業、食品加工施設を助け、台湾の高品質の農水産物を全世界に輸出している。台農発公司は商品開発と新たな市場の開拓、輸出のためのサプライチェーンの整備など政策としての任務を担っており、近年はバナナ、パイナップル、マンゴー、ライチ、レタス、ナツメ、かんきつ類、柚子(文旦)、冷凍アテモヤ、冷凍ハタなどの輸出ルート開拓に努めている。
今回、サントラスト社と覚書を交わせたことについて、陳副主任委員は台農発公司の洪董事長とスタッフの努力に感謝、同時に同公司が今後仕入れ先と協力して品質を確保することでさらなる受注につなげ、日本向け輸出の規模を徐々に拡大していくことを求めた。
Sources:Taiwan Today;2023年03月08日
資料來源: 行政院農業委員会