2023-02-20
台湾では昨年10月13日より海外からの入国者に対する水際規制を大幅に緩和し、台湾を訪れる外国人観光客も徐々に増えつつある。交通部観光局(日本の観光庁に相当)は、特に日本人観光客の誘致に力を入れるため、台湾野村総合研究所に調査を依頼。その結果をもとに、まずは爆発的な伸びが期待できる若者を最初のターゲットに絞り、それぞれタイプの異なる3つの流通業者とコラボしてマーケティングを行うことにした。
その3つの業者とは、日本で会員数1億人以上を誇る共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を運営する株式会社ロイヤリティ マーケティング、鉄道・小売・ICカード「Suica」などの事業を手掛けるJR東日本グループの台湾法人「台湾捷爾東事業開発公司」、日本とアジア地域に約170店舗を展開するセレクトショップのBEAMS(ビームス)だ。
ロイヤリティ マーケティングは2022年12月から2023年3月下旬まで、台湾旅行10,000円分のPontaポイントをプレゼントするキャンペーンを実施している。指定の期間に羽田-台北(松山)線、成田-台北(桃園)線のJAL運航便の航空券を購入することが条件で、2023年1月下旬時点で延べ約16万人がこのキャンペーン情報を閲覧し、600人以上が実際に台湾行きの航空券を購入している。
台湾捷爾東事業開発公司は、2023年1月10日から2月12日までの期間、JR恵比寿駅のアトレ恵比寿で「初旅、台湾。コレクション」を開催した。150の店舗と提携したイベントを開催したほか、アトレ恵比寿での一定金額の買い物をすることで、台湾への往復航空券や台湾で使えるペア宿泊券などが抽選で当たるプレゼントキャンペーンも実施。このイベントは延べ80万人以上を引き付け、大勢の来場者がSNSでイベントを紹介したり、「台湾に行きたい」という思いをシェアした。
セレクトショップのBEAMSは、台湾好きのスタッフ150人で台湾PR隊「台湾好部」を結成。2023年2月以降、台湾と日本の両方で、オンライン・オフライン両方のイベントを開催している。まずはBEAMSのスタッフが台湾でグルメ、美容、ショッピング情報などを取材。その内容を2月2日から特設サイト「台湾好部」を含むSNSで宣伝している。また、BEAMS公式Twitterの投稿に、ハッシュタグ「#台湾好部」を付けて引用リツイートした人の中から抽選で10人に、日本からの台湾旅行に適用できる10万円分のJTB旅行券をプレゼントする『台湾へ行こう!10万円分の旅行券を10名様にプレゼント』キャンペーンを実施している。BEAMSではキャンペーン第2弾として、2月8日~19日に「ビームス 京都」で、2月25日~3月10日にJR新宿駅構内の「ビームス ニューズ」で「台湾好部」のポップアップショップを開催。日本のビームスのスタッフが選定した台湾のスナック菓子や袋麺、缶ジュースなどの食料品や、ビームスとゆかりのあるアーティストがデザインしたオリジナル商品の販売等を販売している。同時に、台湾の店舗でも日本人観光客に対してオリジナルドリンクホルダーのノベルティや台湾店スタッフ行きつけのお店やおすすめスポットを紹介するマップを配布するなど、BEAMSスタッフの視点から台湾観光の新たなブームを生み出し、日本人旅客にコロナ後最初の海外旅行先として台湾を選んでもらえるよう取り組んでいる。
Sources:Taiwan Today;2023年02月20日
資料來源: 交通部観光局