2022-11-25
経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易局(国貿局)が台湾とオーストラリアの民間経済協力の深化や女性の起業と国際貿易への参与推進のため、財団法人商業発展研究院に委託して23日、「Women in Trade-台湾・オーストラリア女性企業リーダー対話」を開いた。このイベントではワインやグリーンエネルギーなどの産業で傑出した実績を持つ台湾とオーストラリアの女性事業家が座談会形式で女性指導者の特質や強みを探究すると共に、職場でのジェンダー平等意識の創造がコーポレートガバナンスと生産性の向上につながると強調した。
国際貿易局の江文若局長は開幕のあいさつで、「台湾における女性のエンパワーメントとジェンダー平等の取り組みは立派な成果を挙げている」と指摘、蔡英文総統が中華民国史上初の女性総統を務めていることや国会議員に女性の占める割合の高さ、国際貿易局の職員でも女性が半数以上であることなどを紹介し、台湾での様々な分野における女性の活躍ぶりを強調した。江局長はさらに、新たな分野である風力発電でも女性の占める割合が台湾は全世界やアジア太平洋地域の平均値を上回っていると説明、また従来型産業のらんの栽培やワインなどでも台湾とオーストラリアの女性事業家が実績を挙げ、国際貿易で実力を発揮していると評価した。その上で江局長は、今回のイベントが台湾とオーストラリアの女性事業家のための意思疎通と協力のプラットフォームとなり、双方の交流と連携を促してくれるよう期待を寄せた。
オーストラリアのジェニー・ブルームフィールド駐台代表(オーストラリア弁事処の処長)はビデオメッセージで、近年オーストラリアでも女性のエンパワーメントとジェンダー平等の推進で著しい成果が出ているとし、大型企業の役員会における女性の議席が増えていること、女性の労働力率が過去最高になっていること、男女の給与格差の縮小が続いていることを挙げると共に、ジェンダー平等の推進は様々な分野での多元性を生み出し、経済と貿易の発展ならびに人民の福祉を促進すると強調した。
イベントでは台湾とオーストラリアの優秀な女性事業家が従来型産業の中でいかにして性別の枠組みと制約を突破するかを語り合ったほか、男性中心とされてきたエネルギー産業の中で女性が向き合うことになる機会と課題を探った。またジェンダー平等を重視している企業も招かれ、これら企業は事業者としての角度から性別の枠組みの打破が企業に新たなビジョンと成長をもたらした経験を共有した。
イベントでは台湾とオーストラリアの女性事業者のアントレプレナーシップ(起業家精神)や成功のカギなどについて意見が交わされ、ポスト・コロナが「新たな常態」となる中、女性パワーの発揮が国際貿易の面で生み出す強みと潜在的なビジネスチャンスについても話し合われた。
Sources:Taiwan Today;2022年11月25日
資料來源: 経済部国際貿易局
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