2021-09-14
科技部(日本の文部科学省に類似)が13日に記者会見を開き、サイエンスパーク(科学園区)の今年上半期における運営状況を説明した。科技部が統括するサイエンスパークは台湾北部の新竹サイエンスパーク、同中部の中部サイエンスパーク、同南部の南部サイエンスパーク。
上半期の営業額は合計1兆7,128億2,800万台湾元(約6兆7,100億日本円)で前年同期比25.2%のプラスだった。増加幅は過去8年で最大。サイエンスパークでの就業者数は29万5,003人で前年同期比3.5%の増加となった。営業額が最も多いのは新竹サイエンスパーク。上半期の営業額は7,439億7,200万台湾元(約2兆9,100億日本円)で前年同期比31.42%のプラスに。エレクトロニクス製品やICT製品などのハイテク製品の継続的な力強い伸びの恩恵を受けた。
中部サイエンスパークは5G(第5世代移動通信システム)、AI(人工知能)、カーエレクトロニクス、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)の需要が引き続き拡大していることを受け、営業額は前年同期比11.48%増の4,827億9,200万台湾元(約1兆8,900億日本円)だった。南部サイエンスパークはICT製品、ハイパフォーマンス・コンピューティングなどの需要が先進的なチップによって広がったこと、加えて世界最先端の5ナノメートル製造プロセスが引き続き生産を増やしていることなどから、営業額は4,860億6,400万台湾元(約1兆9,000億日本円)に達した。前年同期比31.74%のプラス。
3つのサイエンスパークの輸出額は合計1兆2,799億9,200万台湾元(約5兆200億日本円)で、前年同期比22.6%の増加に。世界的な半導体不足とそれによる価格上昇の効果、さらに「巣ごもり需要」によってITやテレビ用液晶ディスプレイの需要が強く、半導体市場の急速な拡大もけん引した。新竹サイエンスパークの輸出額は7,468億9,900万台湾元(約2兆9,300億日本円)に達し、前年同期比で32.5%増えた。
一方、輸入額は原材料や電子部品などの需要増により、前年同期比22.5%増の4,930億7,800万台湾元(約1兆9,300億日本円)だった。
科技部では下半期も末端の需要が引き続き回復に向かい、世界経済は安定的に成長すると見ており、このため3つのサイエンスパークの営業額は好調を維持し、年間成長率は昨年なみの15%に達すると予想している。
今年、新竹サイエンスパークは年間営業額を前年比21%増の1兆5,000億台湾元(約5兆8,800億日本円)と予想。中部サイエンスパークは光エレクトロニクス産業が回復したことで前年比6.4%増の9,954億台湾元(約3兆9,000億日本円)が予想されている。第4四半期の業績によっては1兆台湾元(約3兆9,200億日本円)の大台突破も視野に入れる。南部サイエンスパークは前年比約17%増の9,900億台湾元(約3兆8,800億日本円)が見込まれている。
Sources:Taiwan Today;2021年09月14日
資料來源: 科技部
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