2019-01-21
米国の世界的なIT・家電見本市「CES2019」は11日に閉幕。その後も台湾の科学技術に関するスタートアップの多くが海外の投資家の注目を浴び、55億台湾元(約193億日本円)を超えるビジネスチャンスになると期待されている。
「CES」閉幕後、朗報が伝わった台湾のスタートアップは44社。主なものでは、AWOWO(徳侑科技)の電子ドラムが「CES」開催期間中に100万米ドルに相当するオーダーを受けた他、日本の大手メーカーからは100億米ドル以上の追加投資を受けることになった。また、米国の大手ベンチャーキャピタルは製品のグローバルなマーケティングに向けた投資について同社と交渉した。
LUBN(楽邦安控)のスマート錠は、Trend Forward Capitalスタートアップ・コンテストで1万米ドルの賞を受賞。これは同社が、Trend Forward Capitalが投資を検討する対象として認められたことを意味している。その他にも一定の規模を持つ各国のベンチャーキャピタル多数と投資に関する交渉が進められており、今年第2四半期にはその内容が公表できるという。
QT Medical(宇心生医)の12誘導医療レベル心電図は米国のフォーブス誌から今年の「CES」で最も注目される22の新技術の一つに選ばれ、世界の医療器具メーカーと投資家たちの重要な投資対象となっている。さらにChaseWind(追風科技)のVRヘルメットはフランスや日本のメーカーから200万米ドル相当のオーダーを獲得。AgriTalk Technology Inc. (農譯科技)のスマート農業システムは、ドバイ、チリ、カナダ、ムンバイ、フィリピン、スウェーデン、南アフリカ、イタリア、フランス、オランダの10カ国と、3,000万米ドルに及ぶ提携が話し合われた。
Organic Semiconductor Lab(有機半導体実験室)は米国とカナダの政府機関、欧州でグリーンビルディングを取り扱う建設会社、EDF(フランス電力会社)との間で提携が検討されている。Anchor Tech(安可爾の販売機と自動支払いの結合)はコカコーラ、ペプシコーラ、サントリー、三菱グループなど日米の重要な飲料メーカーから評価された。各社のニーズに合わせる項目で第1四半期に可能な調整などが話し合われ、合計約1,000万米ドルのオーダーとなる見通し。
科技部(日本の省レベル)所属の「創新創業中心(Taiwan Innovation & Entrepreneurship Center, TIEC)」はすでに韓国の韓国投資公社(KIC)、日本の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、フランスのFrench Tech Hubなど10カ国のスタートアップ推進団体と包括提携しており、共同でスタートアップと起業をサポートしている。科技部は今年の「CES」に参加した44社のうち15のスタートアップチームを率いて米サンフランシスコのベイエリア・シリコンバレーを訪れ、起業コンテストとビジネス・マッチングを行った。起業コンテストは2段階で実施。第1段階として1月14日夜にPalo Alto Hanahausで「台湾創業競賽之夜(Taiwan Pitch Night)」を開催し、第2段階に進む2チームを選出した。第2段階は「創新無国界(Innovation without Borders=起業に国境無し)」と銘打って各国のチームの参加も受け付けた。その目的は、科学技術の起業を推進する中で世界市場に目を向け、台湾のサプライチェーンにそれを結び付けていくこと。
「創新無国界」は15日夜にサンフランシスコのOmni Hotelで開催。日本、韓国、北欧、フランス、カナダ、スイスなどのベイエリア・シリコンバレーにおけるアクセラレーター団体と協力し、各国がそれぞれスタートアップチームを参加させた。受賞者は好条件で台湾に招かれることになり、台湾のサプライチェーンへの参加が期待される。また、提携パートナーとのマッチングを通して、「起業に国境無し」という目的を実現するという。
広報担当者:產學及園區業務司 黃冠毓專員
電話:02-2737-7981
電子メール:kyhuang@most.gov.tw
Sources:Taiwan Today;2018年01月21日
資料來源: 科技部
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