2024-12-06
台湾とオーストリアの経済対話会議が4日、オンライン形式で行われ、デジタル・ガバメント、生命科学、共同研究開発、スタートアップに関する協力などについて交流を行った。写真は昨年3月の会議の模様。対面式で行われた。(経済部サイトより)
台湾とオーストリア共和国の経済対話会議(Taiwan-Austria Economic Dialogue)が4日、オンライン形式で行われた。経済部(日本の経済産業省に相当)国際貿易署の江文若署長とオーストリア労働・経済省のElisabeth Weissenboeck総局長(国際関係担当)が議長を務め、デジタル・ガバメント、生命科学、共同研究開発、スタートアップ企業に関する協力、税関業務での協力などについて踏み込んだ交流を行った。
国際貿易署の江署長は会議の席上、オーストリアを「台湾にとって欧州連合(EU)における重要な協力パートナーだ」とした上で、双方が研究開発、半導体、情報通信技術、スタートアップ、スマートシティなどの分野で頻繁に交流していることを評価した。また、今年はさらに台湾とオーストリアの半導体企業が共同で「EUREKA Globlstars」の公募プロジェクトに参与しており、江署長は「科学研究分野で双方が協力していける可能性を示した」と説明した。
また、オーストリアが遠隔医療の発展を積極的に推進していることについて江署長は、「台湾が半導体や情報通信の面で開発する革新的先進技術は双方に互恵の協力機会をもたらすはずだ」と述べて今後の展開に期待した。
オーストリアのWeissenboeck総局長は、台湾とオーストリアの経済はいずれも革新性と開放性を持ち、グローバルなサプライチェーンの中で重要な役割を担っているとした上で、オーストリアは安定した経済政策を基礎に、経済成長やイノベーション、雇用を推進していると説明、オーストリアにおける研究開発費がGDPに占める割合はEUで3番目に高い3.34%であることを指摘した。また、台湾とオーストリアがどちらもハイテク分野のイノベーションを高度に重視していることに触れ、オーストリアは電子部品分野の総付加価値、就業者数、企業の研究開発費などの指標でいずれも欧州トップだとアピールした。
台湾とオーストリアは前回の会議(昨年3月)でスタートアップに関する協力覚書を結んで以来、団体で相互に訪問するなどの形でそれぞれのスタートアップのエコシステムによる交流と協力を促進して来た。双方は今後もこの枠組みを通して経済、文化、科学分野での長期的かつ実務的な協力経験を結び付け、双方のスタートアップ企業のつながりを深めていく方針。
オーストリアは台湾にとってEUにおいて十番目に大きい貿易パートナー。貿易・投資の面での関係は安定して発展している。2023年における両国間の貿易総額は15億1,825万米ドル。両国はそれぞれの産業の強みと相互補完の関係により、半導体、情報通信技術、機械、自転車などの分野で緊密に協力している。
資料來源: 経済部
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