2024-10-16
繊維や紡績品等を扱う台湾最大の見本市、台北国際テキスタイルフェア(TITAS)が15日に開幕した。会場は南港第1展示ホールで、期間は17日まで。蕭美琴副総統が開幕式に参加したほか、各業者のブースを見て回った。(総統府)
繊維や紡績品等を扱う台湾最大の見本市、台北国際テキスタイルフェア(Taipei Innovative Textile Application Show, TITAS)が15日に開幕した。会場は南港第1展示ホールで、期間は17日まで。今年注目されているのは製造の脱炭素化や環境保護、サステナビリティで、遠東新世紀(Far Eastern New Century)、台湾プラスチックグループ、力麗(Lealea)、新光合成纖維(SHINKONG)、佳紡国際貿易、福盈科技化学(JINTEX)などテキスタイルのサプライチェーンを構成する台湾業者が環境にやさしいテキスタイルを展示している。また、経済部産業技術司は南港第1展示ホール4階「N3101」にパビリオンを設置。財団法人紡織産業総合研究所(TTRI)、財団法人工業技術研究院(ITRI)、財団法人中華民国紡織業拓展会(台湾テキスタイル・フェデレーション)、財団法人鞋類曁運動休閒科技研発中心など4大法人を集め、ハイエンド・テキスタイル、デジタル・イノベーション、環境保護とサステナビリティ関連の革新的技術40項目を展示している。
15日に行われた開幕式には蕭美琴副総統が出席した。蕭美琴副総統は、「テキスタイル産業は数十年前、台湾経済の発展をリードし、経済の奇跡を引き起こす重要な力となった」と述べ、近年国際間の競争が激化するなか、産業全体が構造転換を遂げた結果、現在も経営を続けている業者は、高いイノベーション能力と時代への適応能力を持つもので、現在世界から注目されている「ネット・ゼロ」や環境保護などの要素を導入するだけでなく、新たな技術や革新的技術を活用し、商品開発を行っていると説明した。
蕭美琴副総統はまた、「台湾の半導体産業は非常に重要だが、半導体だけではいけない」と指摘。従来型産業も、政府がさまざまな政策を打ち出し、支持をしていかなければならないと述べた。その具体例として、全体的な人口構造や労働力構造の調整過程で生じる労働力不足問題、再生可能エネルギーへの需要などを挙げ、経済部が現在、積極的に実行可能で持続可能なソリューションを探していると述べた。
蕭美琴副総統はさらに、自身も台湾製のテキスタイルの愛用者だと述べ、「自分が着用しているスーツはいずれも台湾製の機能性繊維で作られたもの。5月20日の就任式典で着用したドレスも台湾製の機能性繊維で作ったものであり、今日自分が着用している服は上から下まで、すべて台湾メーカーが生産した機能性繊維で作られている」と胸を張った。
蕭美琴副総統はその後、1時間以上かけて会場を歩き、崇銘、欧西瑪、興采、佳紡、南緯、福盈、儒鴻、旭榮、力麗、宜新、昊紡、集盛、新纖、佰龍、遠東新、台湾プラスチック、それに経済部産業技術司のパビリオン、和明紡織(HerMin Textile)などのブースを参観するなど、実際の行動をもって台湾のテキスタイル業者にエールを送った。
資料來源: 総統府