2021-12-07
高雄市(台湾南部)前鎮区の高雄軟体園区(高雄ソフトウェアパーク)内の鴻海研発ビル3~8階に設置された「亜湾新創園(スタートアップテラス)」と、10階に設置された「5G AIoTプロジェクトオフィス」が6日、同時に供用を開始した。オープニングセレモニーには蔡英文総統のほか、経済部(日本の経産省に相当)の林全能常務次長(事務次官)、高雄市の陳其邁市長らが出席した。
蔡総統は、「高雄市はとても住みやすい都市で、ハイテク産業の発展にも適している。近年急速に産業の構造転換を図っており、将来は台湾にとって次世代を担うテクノロジーの拠点となるだろう。台湾南部に形成される『科技走廊(テクノロジー・コリドー)』の発展が、台湾南部の若者により多くの優れた雇用機会を提供し、次世代の産業と経済発展をけん引するよう期待している」と述べた。
政府は「亜湾新創園(スタートアップテラス)」を含む「亜湾5G AIoT創新園区(=イノベーションパーク)」の開発に今後5年間で100億台湾元(約410億日本円)以上の予算を投じる。これにより園区の開発、人材の育成、実証実験エリアや施設の整備などを進める。このため蔡総統は、より多くの企業が第5世代移動通信システム(5G)、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)など関連の産業に参入するよう呼び掛けた。
経済部の林全能常務次長によると、「亜湾新創園(スタートアップテラス)」にはすでにスタートアップ企業42社が入居し、アクセラレーター7社がこれを支援している。また、アマゾンウェブサービス(AWS)、マイクロソフト、NVIDIAなどの大手企業も入居を予定している。
Sources:Taiwan Today;2021年12月07日
資料來源: 経済部中小企業処