2021-03-24
都市と IoT をテーマにした見本市「智慧都市展(スマートシティ・サミット&エキスポ)」が23日から26日まで南港展示ホール(台湾北部・台北市南港区)で開催されている。経済部(=日本の経済産業省に相当)工業局はこの見本市に「智慧城郷主題館」と名付けたパビリオンを設置している。ヘルスケア、ガバナンス/セキュリティ、観光/小売、農業、教育、交通、5G(第5世代移動通信システム)の7つをテーマにしたもので、すでに輸出実績を持つ、あるいはその能力を備えた台湾企業を集め、商品を展示している。台湾の関連企業がスマート・ソリューションを海外市場へ向けてマーケティングできるよう協力するのが狙い。
今年工業局が設置したパビリオン「智慧城郷主題館」は海外への輸出を主軸としたもの。一部の出展企業はすでに海外市場でも頭角を現している。例えば金緻網路(U-SYNC)は、AIoTを利用したスマート農業技術によって、生産者が冬季でもドラゴンフルーツを生産できるよう手助けし、農産品の品質と利益向上に役立っている。この技術は2020年、マレーシアに輸出された。今年に入ってインドネシアとも契約を交わしたばかり。
このほか、パビリオンには海外での受賞歴を持つソリューションも展示されている。例えば中華電信と先進医資(AdvMeds)のコラボで誕生した高齢者向けスマートサービス「智慧楽活社区共照応用服務」は、台湾南部の医療機関の協力を得て設置した「バーチャル診療所」と、セルフサービス型のスマートヘルスケアステーション120か所を結びつけ、メディカルチェックへの参与、自主的な健康管理、リモートでのヘルスケアなどのサービスを提供。高雄市(台湾南部)から2020年度「IDCアジア太平洋地域スマートシティ大賞」を授与された。
今年の「智慧都市展」は23日に南港展示ホールでスタートした。バーチャル(仮想)とリアルのハイブリッド(融合)形式で26日まで開催される。会場まで足を伸ばすことができない場合は、工業局が開設したバーチャルパビリオン「智慧城郷線上体験館」で、今年の「智慧都市展」に出展されているスマート・ソリューションを体験することができる。
Sources:Taiwan Today;2021年03月24日
資料來源: 経済部工業局