2020-07-24
バイオ医薬品・新薬の開発やジェネリック医薬品の国際的な見本市である「2020亜洲生技大会(BIO Asia-Taiwan 2020)」が台湾北部・台北市の台北世界貿易センター南港展示ホールで23日に開幕。開幕式に出席した蔡英文総統は、見本市での交流を通して新型コロナウイルス収束後におけるバイオテクノロジー産業の新たな展開と契機を見つけ出せるよう望むと共に、台湾のバイオ産業が1兆台湾元(約3兆5,700億日本円)規模へと向かうことに期待した。
「亜洲生技大会」はアジアで今年初めて行われる実体を伴う(ヴァーチャルではない)国際バイオ産業見本市。新型コロナウイルスの深刻な影響が世界に広がる不利な環境の中、米国、イギリス、オーストラリア、ベルギー、スイス、ポーランド、マレーシアなどから500社の製薬会社や医療関連企業が参加し、1,100個設けられたブースで新商品を紹介する。会場では国や業種、分野を超えた交流が行われるものと見られている。
蔡総統によると、昨年の台湾におけるバイオ医療産業の売上高は前年比で8.7%成長。この成長率は近年最高だった上、産業としての投資額も551億台湾元(約1,965億日本円)に上った。ここ数年はデジタル医療と精密医療の発展に力が注がれており、バイオ医療産業は今後より多くの価値を生み出すものと期待される。蔡総統は、バイオ医療産業こそ台湾にとって次の「1兆元産業」(1兆台湾元規模の産業)だと強調した。
蔡総統によれば、バイオ産業の見本市は国際的な提携に最も適した場。今年は開幕前から1対1のマッチング会議が1,000回以上開かれており、全体では2,000回の商談会が期待できる。蔡総統は、こうした交流がこれからも台湾のバイオ産業への投資につながっていくとしている。蔡総統はそして、今回の見本市を通して、新型コロナウイルス対策の経験をみなで共有すると共に、コロナ禍後のバイオ産業の新たな展開と契機を見つけ出したいと希望、同見本市は台湾に国際的なビジネスチャンスをもたらしてくれるだろうと述べた。「2020亜洲生技大会」は26日まで。
資料來源: 外交部