2022-04-19
行政院(=内閣)の蘇貞昌院長(=首相)は18日、台北市(台湾北部)の松山文創園区南向製菸工廠で開かれた2022年「地方創生フォーラム及び成果展」に出席した。蘇院長は、若者が地方創生に取り組むことを歓迎すると同時に、地方創生には「前瞻基礎建設計画(=将来を見据えたインフラ建設計画)」に基づき、2021年~2025年の5年間で60億台湾元(約262億日本円)が投入されることになっているが、この予算をさらに引き上げることも可能だと述べた。
この成果展は、台湾の経済政策を策定する国家発展委員会が開催した。蘇貞昌院長は祝辞の中で、「地方創生の『創』は何もないところから何か生み出し、生み出したものをさらに良くすることを意味する。『生』は商売(中国語では商売のことを「生意」と称する)があれば生き続けることができ、次から次へと何かを生み出すことができることを意味している。『創』と『生』はどちらも地方と関わりがある。だから地方創生なのだ」と述べた。
蘇貞昌院長はかつて、屏東県や台北県(現在の新北市)の県長(=県知事)を務めたことがある。蘇院長は、屏東県産のフルーツ「蓮霧(レンブ)」の台北でのマーケティング、新北市平渓の観光名物「天燈(スカイランタン)」のレベルアップ、新北市貢寮区でのロックフェスティバル「貢寮国際海洋音楽祭」の立ち上げなど、自身が地方創生に取り組んできた経験を振り返り、「どの地方にもそれぞれの特色がある。政府は、この特色を活かして収益を得ることができるよう、若者が地方創生に情熱を注ぐことを奨励すべきだ」と語った。
政府は現在、「前瞻基礎建設計画(=将来を見据えたインフラ建設計画)」に基づき、2021年~2025年の5年間で地方創生に60億台湾元の予算を投入することを計画している。蘇院長は、「政府は各省庁が持つ資源を融合させ、巨資を投じて若者の地方創生参入を奨励すべきだ。この奨励は、成功を目的とした奨励ではない。若者が地方に情熱を注ぐよう仕向けるだけでも、政府にとっては価値のある投資だ」と述べ、同席していた国家発展委員会の龔明鑫主任委員に対し、「5年間で60億台湾元と言わず、5年間で120億台湾元投入しても構わない」と豪語した。そして、「失敗しても構わない。情熱さえあれば成功する。たとえ成功しなかったとしても、地方創生に取り組もうとする若者がいることは素晴らしいことだ」と述べた。
Sources:Taiwan Today;2022年04月19日
資料來源: 行政院
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