2020-11-18
スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD)が今月12日に発表した「世界人材ランキング(World Talent Ranking)2020」で、台湾は世界63カ国・地域中20位だった。これは昨年と同じ順位。アジアでの順位は、1位のシンガポール(9位)、2位の香港(14位)に次ぐ3位で、韓国の31位、日本の38位、中国大陸の40位を上回った。
世界63カ国・地域を対象とするこの人材ランキングは、「人材への投資と発展」、「人材を引き付ける魅力」、「人材のレディネス(準備度)」の3大ファクターと、その下に設けられた32項目の指標をもとに評価される。台湾は「人材を引き付ける魅力」が26位と、昨年の29位に比べて3ランクアップした。一方で「人材への投資と発展」は25位(昨年は24位)、「人材のレディネス」は15位(昨年は12位)と、それぞれ昨年より後退した。
一、「人材を引き付ける魅力」は昨年の29位から今年は26位に
このファクターは、その国が人材の誘致や引き留めのために努力をしているかどうかを評価するもので、合計11項目の指標が設けられている。台湾はそのうち「技術を持つ外国人材を引き付ける魅力」で昨年の34位から、今年は順位を14位上げた。台湾では2108年に「外国専業人才延攬及僱用法(=高度外国人材の誘致及び雇用に関する法律)」を施行して以来、高度外国人材の誘致を積極的に強化しており、その政策が成果を挙げていることが伺える。ちなみに、高度外国人材を対象とする「就業ゴールドカード」の発行枚数は、今年1月から10月までの時点で1,000枚近くに達している。これは過去2年間の累計発行枚数541枚の1.8倍に当たる。総発行枚数は1,500枚を突破している。
二、「人材への投資と発展」は昨年より1位後退もアジアでは上位3位を維持
このファクターは、その国が行う人材への投資の程度を評価するもので、合計8項目の指標が設けられている。そのうち台湾が強みとする「衛生と健康インフラ」は世界5位と、昨年より1位上昇した。これは台湾の医療や公衆衛生の環境レベルが極めて高く、新型コロナウイルス対策でも成果を挙げていることが評価されたものとみられる。
三、「人材のレディネス」は昨年より3位後退するも世界では上位15位を維持
このファクターは、その国の人材資源の充足度を評価するもので、合計12項目の指標が設けられている。そのうち「上級管理職の国際経験」、「有能な上級管理職」、「企業のニーズに応じた外国語人材」の3項目が、それぞれ2位、3位、7位の上昇となった。これは、政府が推進する人材の国際化、バイリンガル国家政策などが徐々に奏功していることを意味する。
Sources:Taiwan Today;2020年11月18日
資料來源: 行政院国家発展委員会
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