2020-08-20
台湾電力股份有限公司が初めて南投県(台湾中部)に設置したメガソーラー(大規模太陽光発電システム)の運営を牛2頭が助けている。このメガソーラー「大弯光電場」があるのは南投県水里郷の車埕大弯地区。ここは付近にある台湾電力明潭水力発電所のための工事で出た砕石が放置される廃棄物置き場だったほか、1999年9月21日に起きた921大地震(=台湾大地震)の被災地で被災者の収容場所にもなった。
しかし台湾電力は昨年、使用されていない土地を積極的に活用するため、ここに革新的な工法で面積13ヘクタールに及ぶメガソーラーを設置し、大地震からちょうど20年の昨年9月21日に最初の発電を行った。出力は約1メガワットで、今年7月末までにすでに60万キロワットアワーを発電している。昨年末の正式な竣工後、さらに出力8メガワットの2期工事も計画中で、2021年末の完成後は台湾電力にとって出力が3番目に大きく、かつ最も特色のあるメガソーラーになるという。
注目されているのはその雑草対策。「大弯光電場」は太陽光パネル3,320枚が使われている高効率のメガソーラーだが、メガソーラーの発電効率は雑草が生い茂ることで影響を受ける恐れがある。通常、メガソーラーでは除草作業を行って発電効率を維持しているが、台湾電力は除草剤などの化学薬品による環境汚染を避けるため「自然な」除草法を採用、「牛と発電の共生」プロジェクトを初めて実現した。
このプロジェクトは台湾電力と行政院農業委員会(日本の農水省に相当)畜産試験所とが協力して実施。現地で多く見られる雑草は乳牛には適さないため、台湾で昔から農作業のため飼われていた「台湾黄牛」の「大仔」と「弯弯」をここに放し、牛に除草を手伝ってもらっている。台湾電力では、除草作業にかかる費用を減らしてくれるだろうと期待している。
Sources:Taiwan Today;2020年08月20日
資料來源: 経済部
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