2018-04-02
頼清徳行政院長(首相)は3月31日、「沙崙スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティ」起工式に出席、同サイエンスシティが台南市に恩恵をもたらすばかりでなく、台湾のグリーンエネルギーに関する科学技術産業発展の牽引車となり、中華民国(台湾)を「グリーンエネルギーのシリコンアイランド」として建設する目標に向かわせるよう期待した。
政府は法改正、予算編成、行動計画の三大戦略を以って、台湾を「グリーンエネルギーのシリコンアイランド」へと導く考え。法改正では「電業法」、「再生可能エネルギー発展条例」、「エネルギー管理法」の改正を継続することでグリーンエネルギーの推進を法律面から支える。これにより、2025年の非核化(核廃絶)、エネルギー全体に再生可能エネルギーが占める割合20%の目標に向けたスムーズな取り組みを実現する。
予算編成の面では全体で231億台湾元(約835億日本円)を投じる。内容は、大台南コンベンション・アンド・エキジビジョンセンター、グリーンエネルギー科学技術合同研究センター、モデルエリア、自動運転車テストエリア、スマート・グリーンエネルギー産業研究発展エリア、中央研究院南部院区、汚水処理施設、先進的なライトレールステーションなどの建設。「将来を見据えたインフラ建設計画」でも40億台湾元(約144億日本円)近い経費がグリーンエネルギー・サイエンスシティのために編成されている。
政府が打ち出している行動計画は、「太陽光発電推進2カ年計画」、「風力発電推進4カ年計画」、「沙崙グリーンエネルギー・サイエンスシティ計画」、及び「スマートグリッド普及計画」など。
「沙崙グリーンエネルギー・サイエンスシティ」へ入居を決めている台湾の企業は現時点で10社。また、米国の認証機構であるUL(Underwriters Laboratories)や半導体技術に関する国際的な業界団体、SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)、日本・沖縄のエコシティ、台湾電池協会(TBA)など、内外の企業や団体多数が協力覚書を結んでいる。
「沙崙スマート・グリーンエネルギー・サイエンスシティ」は2016年に計画をスタートしており、2019年末以降、主な施設が次々と完成する予定。場所は台湾高速鉄道の台南特定エリアで、中心となる核心エリアはグリーンエネルギー科学技術合同研究センター、モデルエリア、大台南コンベンション・アンド・エキジビジョンセンターなど。周辺には中央研究院南部院区、国立交通大学光エレクトロニクス学部、国立成功大学帰仁校区、国家実験研究院国家地震エンジニアリング研究センターなどの研究機関が設けられる。台湾におけるエネルギーの変革とイノベイティブな経済発展を後押しする力としての役割が期待されている。
Sources:Taiwan Today;2018年04月02日
資料來源: 行政院ニュース広報処
Juiker アプリ - 無料通話
一緒に Juiker しましょう