2018-01-11
台灣マイクロソフトは10日,台灣北部·台北市の信義區に位置する同社のオフイスにマイクロソフトAI(人工知能)研究開発センターを設置すると発表した。向こう2年で10億台灣元(約37億3500萬日本円)を投じ,100人規模の研究開発チームを組織する。さらに向こう5年以內に200人を超えるAI研究開発スタッフを募集·育成し,文字入力システムのSwiftKey中國語版,「使用者意図認識(觀眾意圖識別)」,AIの產業垂直化アプリケーション(AI的垂直行業應用集成)などの研究に注力していく。
台灣マイクロソフトの孫基康総経理(社長)は,同社のスタッフは非常に熱心で,台灣のデジタル社會に向けた変革に貢獻できるよう希望しているとした上で,今回,AI研究開発センターを設置するに當たって行政院(內閣)と経済部(日本の経產省に相當)が全力でサポートしてくれたことに感謝すると述べた。そして,重要なのは投資の規模ではなく,「マイクロソフトの頭脳」を台灣に持ち込むことだと強調した。
台灣にAI研究開発センターを設置する理由について孫基康総経理は三項目を挙げた。まず,マイクロソフトが台灣の教育システムは數多くの優秀な人材を生み出すと強く信頼し,高く評価していること特。に基礎的な數學と理工系の教育において台灣には優れた基礎があり,これらの良好な基礎は企業と結びついてこそ,人材の力をさらに高められるとしている。
二つ目の理由は,台灣が世界の產業チェーンの重要な一部であること。將來,デバイスがますます増えていく中,マイクロソフトはいっそう市場に寄り添う必要があり,マイクロソフトの小 な貢獻を通して,より多くの產業がソフトフェアとAIのための投資を重視するよう促していく考え。
三つ目の理由は,政府による明確な方向とリードを通じて,AIの発展方向に対する產官學の共通認識を築き,AIの產業化と產業のAI化を確実に実現したいと希望していること。
10日の記者會見に出席した頼清徳行政院長(首相)は,マイクロソフトが台灣にAI研究開発センターを設置することは,台灣でAIを推進する產業が同社のような國際的な企業の支持を得たことを示すと強調,さらにマイクロソフトの今回の投資は一般の投資ではなく,研究開発のためのもので,台灣の產業全體の発展に重要な意義があると歓迎した。
頼行政院長は,台灣における產業の垂直統合は世界有數のレベルにあり,マイクロソフト社の「頭脳」が加わることで產業の未來はいっそう明るくなると期待,同社の協力を通じて台灣におけるAI化關連產業が「石から黃へと」大きく発展するよう願った。
Sources:Taiwan Today;2018年01月11日
資料來源: 行政院ニュース広報処
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