2024-03-21
外交部が20日、台北市内で「2024年エスワティニ王国投資商機説明会」を開催。エスワティニ王国のラッセル・ドラミニ首相(前列右から5人目)が自ら同国の投資環境を紹介した。前列右から4人目は外交部の陳立国常務次長。(外交部)
外交部(日本の外務省に相当)が20日、中華民国対外貿易発展協会(TAITRA 日本での名称は台湾貿易センター)に委託して「2024年エスワティニ王国投資商機説明会」を開催し、エスワティニ王国から訪台中のラッセル・ドラミニ(Russell Dlamini)首相が自ら同国の投資環境を紹介した。説明会には台湾の紡織、グリーンエネルギー、食品加工、情報通信、医療器材、バイオテクノロジーなどの企業105社が参加した。
外交部の陳立国常務次長(=事務次官)はスピーチし、エスワティニ王国には農業、鉱業、紡織、飲料及び食品加工などの産業において良好な基礎があると指摘、内陸国ながら外国とつながる完璧かつ綿密な仕組みを持っていることを説明した。陳常務次長はその例として、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)、東南部アフリカ市場共同体(COMESA)、南部アフリカ関税同盟(SACU)、米国のアフリカ成長機会法(AGOA)、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)などを挙げ、これらはみな同国の経済発展の基礎であり強みでもあるとして、「可能性に満ちた新興市場だ」と語った。
ドラミニ首相は、エスワティニ王国には安定した財政体系があるとして、台湾企業が同国に投資することで多元的な産業の育成に協力するよう要請。さらに台湾の紡織産業による対エスワティニ王国投資が成功し、すでに一定の規模へと成長していることを説明し、台湾企業が同国でビジネスチャンスを見つけることを歓迎する立場を示した。ドラミニ首相はまた、台湾企業がエスワティニ王国を活用し、12億の人口を擁するアフリカ大陸市場へと前進することを提案した。
中華民国対外貿易発展協会の王煕蒙秘書長はあいさつの中で、エスワティニ王国の対外的な貿易ネットワークは健全だとアピール、業者が欧米などの市場にアクセスするのに役立つと述べて投資を考慮するよう促した。
今回の「投資商機説明会」にはエスワティニ王国投資促進局のMartin Masilelaシニアマネージャーも招待され、同氏がエスワティニ王国の優位性について解説したほか、すでに同国で成功している「台商」(台湾資本ながら主に海外で展開する企業のこと)の関係者が実際の状況を紹介して成功の経験を共有した。外交部も台湾の企業が国交樹立国に投資する場合の助成方法について説明し、より多くの台湾企業がエスワティニ王国でビジネスチャンスを探ることを奨励した。
資料來源: 外交部
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